秘密基地

「秘密基地」の開け方を半分紹介

 

ここでは私が2007年に開発した作品「秘密基地」を紹介します。これは収納部分が2つ隠されているからくり箱です。今回は収納部分の1つ目だけ、答えの半分だけを紹介します。

 

 

さて、表面には色のある木で作った寄木のような模様が見えています。すべて着色ではなく、天然の木の色です。側面には茶色の線が一本見えます。ですが、見た目からはどこに仕掛があるのか分かりません。展示会では作品に自由にさわってもらうことがあります。そこでは、まずは表面の模様を動かそうとしてみる方が多いようですが、表面を触ってもなかなか開きません。さて、どうやって開けるでしょう?

 

 

答えは側面の茶色い線に仕掛が隠されています。この線は、ただの模様ではありません。作品に触ってからくりを探していると、無意識に少し仕掛が動くことがあります。実は、この線を動かします。側面の茶色い線を横から手で持って、回転させるのです。カメラのシャッターが開くように表面の板が動きます。

 

 

「秘密基地」という作品名にあるように、ロボットアニメで、正義のロボットが地下からかっこよく登場する時の、秘密基地のシャッターをイメージして作りました。そしてこの仕掛が動くと、真ん中の黒い模様がつまみとなって、これが取れます。ここが1つ目の収納となっています。ですが、この収納は小さいのです。先ほど収納は2か所あると言いましたが、2つ目のもう少し大きい収納が、作品の下半分に隠されています。このままでは、まだ開きません。この2か所目の収納を見つけるのが、からくりの本題ですので、何とかして見つけて下さい。

 

 

さて、2か所目を開けるヒントですが、先ほどは、1か所目の仕掛を動かすのに、側面の模様を回転させました。この時は、上から見て仕掛を左回りに回転させました。これを、反対の右回りに回転させることが出来れば、2か所目の収納が見つかると思います。ですが、このままでは回そうと思っても回ってくれません。どうすれば回るでしょう?うまく回せれば、ゴールまであと一歩です。最後はうまくふたを開けて下さい。側面の茶色い模様から上がふた、それよりも下が箱、という感じです。どうぞ、挑戦してください。

作品タイトル 秘密基地
創作年月 2007年11月
サイズ 90 x 90 x 67 mm
材料 朱理桜、楢、ゼブラウッド、レンガス、欅、桂神代